ぷなず~の漫画ブログ

ネタバレなしで次に読む漫画が見つかる

【ダークギャザリング】漫画はどんな話?ネタバレなしあらすじ|目には目を、悪霊には悪霊をぶつけるホラー漫画

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ダークギャザリング 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)ダークギャザリング 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)ダークギャザリング 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)

夜道で背後が気になる。知らない部屋の隅が暗い。心霊スポットの名前を聞くだけで、少しだけ体が固まる。幽霊が来る。こちらは逃げるしかない。声を出しても、扉を閉めても、向こうが止まるとは限らない。

 

ところが夜宵は、そこで逃げる準備をしない。捕まえる準備をする。悪霊が襲ってくるなら、こちらも悪霊をぶつける。祟られるだけでは終わらない。捕まえ、封じ、使う。扉の向こうに何かがいる。そこで震えるだけではなく、どの霊をぶつけるかを考え始める。

 

幻燈河螢多朗(げんとうが けいたろう)は、強い霊媒体質を持つ青年。過去の霊障によって人と関わることを避けてきた。霊感がある、で済む話ではない。近づきたくないものほど寄ってくる。人と関われば、そこへまで巻き込んでしまう。

 

そこへ、寶月夜宵(ほうづき やよい)が現れる。小学生とは思えない冷静さと執念で、悪霊を集め、使い、さらに強い悪霊へ挑もうとする少女だ。怖がる側ではない。狩る側に立つ。目には目を、悪霊には悪霊を。夜宵の目で見ると、心霊スポットの意味が変わる。逃げ込んではいけない場所ではなく、次の切り札が眠っている場所になる。


作品はどんな話?ネタバレなしあらすじ

幻燈河螢多朗は、霊に好かれやすい体質を持っている。過去にはその体質が原因で大切な人を巻き込み、心に深い傷を負った。以後、人との接触を避けるようになり、なるべく静かに暮らそうとしていた。

 

しかし、彼の生活は家庭教師のアルバイトをきっかけに動き出す。教える相手は、寶月夜宵という小学生。見た目だけなら幼い少女だが、夜宵は普通の子どもではない。母親を連れ去った存在を追うため、全国の危険な心霊スポットを巡り、強力な悪霊を集めている。

 

夜宵のやり方は、除霊して終わるものではない。悪霊を捕らえ、封じ、より強い霊と戦わせる。危険な霊を、危険なまま抱える。螢多朗の霊媒体質は、悪霊を引き寄せる厄介な性質である一方、夜宵にとっては噂の場所を攻略するための重要な力にもなる。

 

そこへ、螢多朗の幼なじみである寶月詠子(ほうづき えいこ)も関わっていく。螢多朗、夜宵、詠子。三人は、それぞれ違う理由で霊の世界へ踏み込むことになる。逃げてきた螢多朗、奪われたものを取り戻したい夜宵、螢多朗を大切に思う詠子。恐怖だけではなく、執着や愛情も混ざっていく。

 

螢多朗たちは、危険な場所へ向かう。そこにいる悪霊を避けるためではない。捕まえて、封じて、次の悪霊へぶつけるためだ。理不尽な呪いを前にして、きれいな祈りでは足りない。夜宵は、別の呪いを握って前へ出る。

続きが気になった方はこちら


基本情報

  • 著者:近藤憲一
  • 掲載誌:ジャンプSQ.
  • 出版社:集英社
  • レーベル:ジャンプコミックス
  • 巻数:既刊19巻
  • 状態:連載中
  • ジャンル:ホラー、オカルト、霊能バトル、ダークファンタジー
  • メディア展開:TVアニメ化、第2期制作決定

巻を追うほど、心霊スポットの意味が変わっていく。最初は「行ってはいけない場所」だったものが、やがて夜宵たちにとって、次の悪霊を捕まえるための狩場になっていく。序盤からホラーとしての怖さはあるが、読み味は逃げるだけの怪談とは違う。

 

逃げるか、出すか、まだ隠すか。悪霊を抱えている側にも、選び間違えたら終わる怖さがある。

 

絵は、かわいさと禍々しさの差が大きい。夜宵の小さな体、螢多朗の怯え、詠子の静かな怖さ。そして悪霊の造形。ページの片側で悪霊の顔が崩れ、次の瞬間には夜宵の手札が開く。怖いのに、早く次の一手を見たくなる。


作品の構造

世界観

見える人間のそばへ、霊は勝手に寄ってくる。玄関の外で止まってくれるわけではない。部屋に入り、体に触れ、人間関係まで引きずっていく。螢多朗にとって、それは噂話では済まない現実だ。

 

螢多朗の霊媒体質は、この世界の怖さを強くする。普通なら関わらずに済むものが、彼には近づいてくる。霊を避けたいのに、霊の方から寄ってくる。彼にとって外の世界は、ただの街や学校ではなく、どこかで霊障とつながってしまう場所でもある。

 

夜宵は、その怖さへ正面から入っていく。母親を連れ去った存在を追うため、危険な心霊スポットへ向かう。悪霊を倒すだけでは足りない。強い悪霊を捕獲し、戦力として蓄え、より大きな敵へぶつける必要がある。夜宵にとって、そこは逃げ帰る場所ではない。次に使う悪霊を持ち帰る場所だ。

 

心霊スポットの名前を聞いた時点で、そこにはもう何かがいる。トンネルの奥、廃墟の部屋、古い土地の影。噂の形をした危険が、実際に口を開けて待っている。暗闇の奥に何がいるのかを知ることが、そのまま戦いの準備になっていく。

 

物語システム

逃げ道を探すはずの場面で、夜宵は捕まえる方法を考える。普通のホラーなら、危険な霊は遠ざけたい存在になる。だが夜宵は、危険だからこそ利用しようとする。相手が人間の手に余るなら、人間の手だけで勝とうとしない。夜宵は、もっと危ないものをぶつける。

 

霊には、それぞれ性質がある。どこで襲うのか。何に反応するのか。何をすれば動きが止まるのか。夜宵は、怖いものを怖いまま観察する。

 

卒業生を出す場面では、怖いものが現れるだけでは済まない。どの霊を、どの相手に、どの順番でぶつけるか。その判断ひとつで空気が変わる。出す霊を間違えれば、こちらが食われる。卒業生は切り札であり、同時に爆弾でもある。

 

螢多朗は、ただ後ろで震えているだけの人間ではいられない。彼は霊を引き寄せる。怖がる。傷を抱えている。それでも夜宵たちと心霊スポットへ向かう。螢多朗が震えているから、夜宵のやり方が余計におかしく見える。怖いものを、怖いまま握って使おうとしている。

 

作品テーマ

夜の廃墟、暗いトンネル、誰もいない部屋の隅。そこにいるかもしれないものへ近づく時、螢多朗の体は固まる。彼にとって霊は、興味本位で触れていいものではない。過去に自分の大切な人を傷つけた、避けたい現実そのものだ。

 

一方で、夜宵は避けない。母親を奪った存在を追うために、恐怖を手札へ変えていく。悪霊を捕まえ、使い、次の悪霊へぶつける。頼もしいと思った次の瞬間に、そこまで行って戻ってこられるのかと不安になる。小さな体で、夜宵は平気な顔をして暗い場所へ入っていく。その平気さの方が怖い。

 

悪霊には悪霊をぶつける。胸はすく。けれど、きれいな手ではない。呪いを止めるために、別の呪いを抱え込むやり方だ。相手が呪いなら、こちらも呪いを使う。恐怖に勝つために、別の恐怖を抱える。戦えば戦うほど、夜宵たちは暗闇から遠ざかるのではなく、より深い場所へ入っていく。

 

それでも進む理由がある。螢多朗は過去の傷から逃げ続けるだけではいられない。夜宵は母親を諦められない。詠子もまた、螢多朗への想いを抱えたまま霊の世界へ踏み込む。怖い場所へ向かう足取りの奥に、誰かを失いたくない気持ちが沈んでいる。


この作品が刺さる理由3つ

  • 悪霊に悪霊をぶつける発想が強い
    幽霊から逃げるだけではない。危険な悪霊を捕まえ、封じ、さらに強い敵へぶつける。ホラーの怖さを残したまま、バトル漫画の切り札として使っていく。「ここに何かいるかもしれない」ではなく、「ここで何を捕まえられるか」へ目線が変わる。

 

  • ホラーなのに、戦略と手札の切り方で読ませる
    夜宵は、悪霊を力任せに倒すだけではない。霊の行動原理を見て、条件を探り、こちらの悪霊をどう使うか考える。卒業生をいつ出すか、相手にどの霊をぶつけるか。怖い場面なのに、次にどの霊を出すのかを待ってしまう。背筋は冷えているのに、ページをめくる手は止まらない。

 

  • 螢多朗、夜宵、詠子の関係が、恐怖に人間の温度を入れている
    螢多朗は怖がり、夜宵は前へ進み、詠子は螢多朗から目を離さない。同じ心霊スポットへ向かっていても、三人が抱えているものは違う。だから足音が軽くならない。恐怖、執念、愛情が同じ場所に集まり、悪霊との戦いに別の重さが加わっていく。

向き不向き

  • 合わない人
    • 怖い絵や悪霊の造形が苦手な人。霊のデザインや演出はしっかり怖く、場面によっては胃の奥に沈むような重さがある。
    • 心霊ホラーは静かに怖がりたい人。『ダークギャザリング』は、ホラーにバトルと戦略を混ぜてくる。
    • 残酷な描写や呪いの設定に抵抗がある人。悪霊の過去や霊障には、読んでいて重くなる要素もある。
    • 明るく気軽なオカルト漫画を読みたい人。コミカルな場面もあるが、中心には復讐と危険な心霊スポットがある。
  • 刺さる人
    • ホラーもバトルも好きな人。怖いのに、次の一手を早く見たくなるタイプの漫画が刺さる人。
    • 悪霊収集や霊同士の戦いという設定に惹かれる人。卒業生など、強力な霊の手札感が楽しい。
    • 心霊スポット巡りや怪談の雰囲気が好きな人。場所ごとの怖さや霊の性質が描かれる。
    • 戦略性のあるバトル漫画が好きな人。相手の条件を読み、こちらの手札をぶつける展開が多い。
    • アニメから入って原作を読みたい人。既刊19巻まで出ており、物語の奥へじっくり進める。

まとめ

『ダークギャザリング』は、霊に怯えるだけのホラーではない。幻燈河螢多朗は、霊を引き寄せる体質を持ち、そのせいで過去に深い傷を負っている。彼にとって霊は、軽い好奇心で近づくものではない。できれば避けたい暗闇そのものだ。

 

そこへ寶月夜宵が現れる。夜宵は、母親を連れ去った存在を追うため、悪霊を集めている。幽霊が出たら逃げる。その当たり前を、夜宵は踏み潰す。捕まえる。封じる。次の怪異へ投げつける。

 

怖さは消えない。むしろ、怖いまま進む。廃墟の奥、暗いトンネル、封じられた悪霊、卒業生という名の切り札。螢多朗の震える足と、夜宵の冷たい目が並ぶたび、逃げるだけでは届かない場所が見えてくる。暗闇の中で、別の暗闇を握りしめる漫画だ。

 

 

この作品を読むならこちら

他の漫画記事やセール情報もまとめています