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【ファントムバスターズ】漫画はどんな話?ネタバレなしあらすじ|除霊のやり方が「喰う」でだいたい通る漫画

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ファントムバスターズ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)ファントムバスターズ 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)  ファントムバスターズ 3 (ジャンプコミックスDIGITAL) 

鎌倉の海風が吹く街で、幽霊が出る。
普通なら、お札を貼る。お経を唱える。怖がって逃げる。誰かに相談する。

 

『ファントムバスターズ』は、そこで一回おかしな方向へ曲がる。
宍喰野虎落(ししくの もがり)は、幽霊を喰らって除霊する。祓うでも、説得するでも、封じるでもない。喰う。除霊の方法として、あまりに力技すぎる。

 

けれど、この漫画の面白さは「幽霊を食べる」という一発ネタだけでは終わらない。虎落の横には、幽霊を信じない超優等生・是岸遊人(これきし ゆうじん)がいる。幽霊が視える観崎薫(かんざき かおる)がいる。幽霊の声が聞こえる多聞康太郎(たもん こうたろう)がいる。

 

幽霊を喰う男、幽霊を信じない男、幽霊が視える男、幽霊と話せる男。
この4人が鎌倉で除霊活動を始める。怖いはずの怪異が、男子高校生のノリに巻き込まれて、だんだん別のものに見えてくる。


作品はどんな話?ネタバレなしあらすじ

舞台は、湘南の風が通り抜ける街・鎌倉。
高校一年生の是岸遊人は、成績優秀で周囲からも一目置かれる存在。だが、彼は幽霊を信じていない。信じないというより、信じたくない理由がある。

 

そんな遊人が出会うのが、宍喰野虎落。
虎落は、幽霊を視ることはできない。だが、幽霊を喰らうことで強制的に除霊できる。除霊の家系に生まれ、秋田の山で修行するか、鎌倉中の霊を祓って力をつけるかという選択の中で、青春を求めて鎌倉へやって来た破天荒な男子だ。

 

最初は幽霊を信じていなかった遊人も、虎落との出会いや不思議な体験を通して、少しずつ怪異の世界へ踏み込んでいく。やがて二人は、幽霊に関わる事件を解決するため、「ファントムバスターズ」として動き出す。

 

そこへ、幽霊が視える観崎薫と、幽霊の声が聞こえる多聞康太郎も加わる。
視える、聞こえる、喰える、信じない。全員が同じ力を持っているわけではない。だからこそ、除霊のたびに役割が分かれる。誰が見つけるのか。誰が声を聞くのか。誰が動くのか。最後に誰が喰うのか。

 

怖い話に見えて、空気は重く沈みすぎない。幽霊は出る。未練もある。気味の悪い現象も起きる。それでも、男子高校生たちの会話と勢いがあるせいで、読んでいると変な明るさが残る。除霊のやり方が「喰う」でだいたい通る、青春除霊コメディだ。

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基本情報

  • 作者:ネオショコ
  • 掲載誌:ジャンプSQ.
  • 出版社:集英社
  • レーベル:ジャンプコミックスSQ.
  • 巻数:既刊7巻
  • 状態:連載中
  • ジャンル:青春、除霊、怪異、コメディ、バトル
  • 主な舞台:鎌倉

『ファントムバスターズ』は、ジャンプSQ.で連載されている青春除霊コメディ。
幽霊を喰らって除霊する虎落を中心に、霊に対してそれぞれ違う距離感を持つ高校生たちが集まっていく。

 

会話のテンポは軽い。けれど、幽霊が抱えているものまで軽く流すわけではない。幽霊が抱えているもの、視える人間のしんどさ、信じない人間の理由もある。ギャグのテンポで読ませながら、怪異の奥にある感情も拾っていく。

 

絵は明るく、キャラクターの表情もよく動く。怖さで押し切るホラーではなく、キャラ同士の掛け合いと除霊の勢いで読ませるタイプ。幽霊が出ているのに、部活もののような空気がある。


作品の構造

世界観

鎌倉には、海も坂も寺社もある。観光地としての明るさがありながら、古い土地らしい怪異の気配も似合う。『ファントムバスターズ』は、その街に幽霊や怪異を自然に置いている。

 

この作品の幽霊は、ただ怖がらせるためだけに出てくるわけではない。誰かに見つけてほしいもの、言いたかったこと、未練、怒り、寂しさ。そういうものを抱えたまま、現世に残っている。

 

その幽霊に対して、虎落はあまりにも雑に見えるやり方で向かっていく。喰う。言葉にするとそれだけだ。だが、ただの暴力ではない。虎落にとっては、それが自分の家系や力に根ざした除霊の方法になる。

 

遊人は、そこに巻き込まれる側だ。幽霊を信じない超優等生が、幽霊を喰う男と出会ってしまう。この組み合わせだけで、作品の空気が決まる。怖いものを前にして、信じる信じないの話をしている余裕がなくなっていく。

 

除霊システム

『ファントムバスターズ』の除霊は、全員が同じことをするわけではない。虎落は幽霊を喰える。観崎は幽霊を視える。多聞は幽霊の声を聞ける。遊人は幽霊を信じていなかった側にいる。

 

つまり、怪異に対する入口がそれぞれ違う。
見える人間は、見えてしまう苦しさを抱える。聞こえる人間は、幽霊の声を無視できない。喰える人間は、最後の手段を持っている。信じない人間は、目の前の現象によって考え方を揺さぶられる。

 

虎落の「喰う」は、派手で分かりやすい。だが、そこへ至るまでに誰かが見つけ、誰かが聞き、誰かが状況を理解する必要がある。除霊の場面は、勢いだけではなく、4人の能力のズレで成り立っている。

 

このズレが、コメディにもなる。全員が同じ方向を向いているようで、微妙に見ているものが違う。怖がる人、話を聞こうとする人、理屈で考えようとする人、食べる気でいる人。幽霊より先に、この人間側の温度差がにぎやかだ。

 

作品テーマ

『ファントムバスターズ』には、青春の話がある。
虎落は、青春を求めて鎌倉へやって来る。除霊の家系に生まれ、普通とは少し違う力を持っている彼にとって、高校生活や仲間との時間はただの背景ではない。

 

遊人にも、幽霊を信じない理由がある。優等生としてきちんと生きてきた彼が、虎落と出会うことで、理屈だけでは片付かないものに触れていく。幽霊を信じるかどうかではなく、目の前にいる相手とどう向き合うかの話になっていく。

 

観崎や多聞も、それぞれ霊能力ゆえの困りごとを抱えている。視えること、聞こえることは、便利な力としてだけ描かれない。人と違うものを感じ取れるせいで、普通の生活が少し難しくなる。

 

だから、この作品の明るさはただの能天気ではない。怖いものや面倒なものを、男子高校生たちがワイワイしながら受け止めている。幽霊を喰うという荒い除霊の奥に、誰かと一緒にいることで少し楽になる空気がある。


この作品が刺さる理由3つ

  • 除霊のやり方が「喰う」なのに、ちゃんと青春漫画になっている
    幽霊を祓う方法が、まさかの「喰う」。この時点でフックは強い。けれど、作品の中心にあるのは奇抜な除霊だけではない。虎落が青春を求めて鎌倉へ来たこと、遊人たちと出会うこと、その関係が除霊活動を部活のように見せている。

 

  • 4人の能力と性格のズレが楽しい
    虎落は喰う。観崎は視える。多聞は聞こえる。遊人は信じない。霊への向き合い方が全員違うから、同じ怪異を前にしても反応がずれる。そのズレが会話のテンポになり、除霊の流れにもなる。

 

  • 怖い話を、男子高校生のノリで押し返す感じがある
    幽霊はちゃんと出る。未練や不気味さもある。だが、そこで空気が暗く沈みきらない。虎落たちの勢いと掛け合いが、怪異の湿っぽさを少しだけ乾かしてくれる。ホラーが苦手でも入りやすい軽さがある。

向き不向き

  • 合わない人
    • 本格的な恐怖演出だけを求める人。『ファントムバスターズ』は、ホラーよりも青春コメディの色が濃い。
    • 静かで重い怪談を読みたい人。会話のテンポやキャラのノリが前に出る。
    • 除霊を厳かな儀式として描いてほしい人。幽霊を喰うという方法が軸になる。
    • シリアス一辺倒のバトル漫画を期待している人。ギャグや男子高校生らしい掛け合いも多い。
  • 刺さる人
    • 明るく読める除霊漫画を探している人。
    • 男子高校生たちの掛け合いや、部活っぽいチーム感が好きな人。
    • 「幽霊を喰う」というフックに惹かれる人。
    • ホラーは気になるが、怖すぎる作品は苦手な人。
    • キャラクターの関係性で読み進める青春コメディが好きな人。

まとめ

『ファントムバスターズ』は、鎌倉を舞台に、幽霊を喰って除霊する宍喰野虎落と、幽霊を信じない是岸遊人たちが除霊活動を始める青春コメディ漫画だ。

 

除霊のやり方が「喰う」でだいたい通る。
この一言だけでも十分に変だ。だが、読んでみると、その変さが妙に気持ちいい。怖いはずの幽霊が出てきても、虎落の食欲と男子高校生たちの会話が入ることで、怪異の空気が少し変わる。

 

虎落、遊人、観崎、多聞。4人は同じように霊を見ているわけではない。視える人、聞こえる人、喰える人、信じない人。その違いが、チームとしての面白さになっている。幽霊を祓うたび、彼らの関係も少しずつにぎやかになっていく。

 

怖いものを前にして、虎落は逃げずに口を開ける。
鎌倉の街で、幽霊も青春もまとめて騒がしく飲み込んでいく。『ファントムバスターズ』は、除霊ものなのに妙に明るい。幽霊を喰うという力技の奥で、高校生たちの放課後がちゃんと鳴っている

 

 

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