
ワールドカップのような大きな大会が終わった直後、あの熱狂や緊張感がふっと遠のいていく感覚を覚えたことはないだろうか。「もっとこの熱狂に浸っていたい」「この昂ぶりを、まだ手放したくない」。そんな気持ちになることがある。
ピッチの上で繰り広げられたドラマの余韻を、そのまま引き継いでくれるのがサッカー漫画だ。
ここで紹介する5作品は、同じサッカー漫画でありながら、熱くなるポイントがまったく違う。
大会のホイッスルが鳴り終えても、漫画の中のサッカーはまだ終わらない。サッカーの熱をもう少しだけ引きずりたい人に向けて、神サッカー漫画を5作品紹介する。
【ブルーロック】
エゴ:★★★★★
戦術:★★★☆☆
采配:★★☆☆☆
王道:★★★☆☆
泥臭さ:★★★☆☆
どんな話?ネタバレなしあらすじ
『ブルーロック』は、金城宗幸原作、ノ村優介漫画によるサッカー漫画。
物語の軸になるのは、日本をW杯優勝へ導くために「世界一のエゴイストなストライカー」を育てるプロジェクトだ。
集められたのは、全国から選ばれた300人の高校生FW。無名の高校生FW・潔世一は、日本代表のエースになり、W杯で優勝するという夢を叶えるため、過酷な施設「青い監獄」へと足を踏み入れる。
そこで求められるのは、仲良く勝つためのサッカーではない。自分のゴールで勝つために、他人を蹴落としてでも前に出るエゴだ。
ストライカーとは何か。日本サッカーに足りないものは何か。その問いを、サバイバル形式の極限空間で叩きつけてくる作品になっている。
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▶【ブルーロック】はどんな漫画?漫画はどんな話?ネタバレなし|隣に立つのは仲間か、蹴落とす相手か
【アオアシ】
エゴ:★★★☆☆
戦術:★★★★★
采配:★★★★☆
王道:★★★★☆
泥臭さ:★★★★☆
どんな話?ネタバレなしあらすじ
『アオアシ』は、小林有吾によるサッカー漫画。
舞台は、Jリーグクラブのユースチーム。高校部活ではなく、プロを目指す育成組織の中で、少年たちがサッカーを学び、壁にぶつかりながら成長していく。
主人公は、愛媛県の中学でエースとして活躍していた青井葦人。中学最後の大会で敗れた日、彼のプレーを見ていた東京シティ・エスペリオンFCのユース監督・福田達也と出会う。
アシトには、粗削りながらもピッチ上の選手の位置を把握する特別な才能があった。福田に可能性を見出されたアシトは、ユースのセレクションを受けるため、単身で東京へ向かう。
『アオアシ』の魅力は、感覚だけでサッカーを描かないところにある。なぜその位置に立つのか。なぜそこでパスを出すのか。なぜ見えている選手と見えていない選手の差が生まれるのか。サッカーを「考えるスポーツ」として描く熱さがある。
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▶【アオアシ】はどんな漫画?漫画はどんな話?ネタバレなし|「点を取る」より「気づく」が主役になるサッカー漫画
【GIANT KILLING】
エゴ:★★★☆☆
戦術:★★★★☆
采配:★★★★★
王道:★★★☆☆
泥臭さ:★★★☆☆
どんな話?ネタバレなしあらすじ
『GIANT KILLING』は、ツジトモ漫画、綱本将也原作・原案によるサッカー漫画。
主人公は選手ではなく、監督だ。舞台は、低迷を続ける日本のプロサッカークラブ「ETU」ことイースト・トーキョー・ユナイテッド。
かつてチームのスター選手だった達海猛が、監督としてETUに戻ってくる。達海は、イングランドのアマチュアクラブを率いて格上のクラブを追い詰めた実績を持つ人物だった。
しかし、就任直後から独自のやり方でチームを動かす達海に、選手やサポーターからは反発も起こる。
それでも達海は、弱いチームが強いチームを倒す「ジャイアントキリング」を起こすため、選手の性格、チームの空気、相手の弱点を観察しながら、クラブを少しずつ変えていく。
試合に出る選手だけでなく、監督、フロント、サポーターまで、クラブに関わる人々を含めてプロサッカーの熱を描いている作品だ。
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▶【GIANT KILLING】はどんな漫画?漫画はどんな話?ネタバレなし|采配とベンチの視点で試合の見え方が変わるサッカー漫画
【キャプテン翼】
エゴ:★★★☆☆
戦術:★★☆☆☆
采配:★★☆☆☆
王道:★★★★★
泥臭さ:★★★☆☆
どんな話?ネタバレなしあらすじ
『キャプテン翼』は、高橋陽一によるサッカー漫画。
日本のサッカー漫画を語るうえで外せない原点のような作品であり、国内外の多くのサッカー選手にも影響を与えてきた作品として知られている。
物語は、「ボールはともだち」を信条とする天才サッカー少年・大空翼が、南葛小学校へ転校してくるところから始まる。
翼はそこで、元ブラジル代表のロベルト本郷、天才キーパーの若林源三、仲間となる石崎了、そしてライバルとなる日向小次郎たちと出会っていく。
全国大会を目指し、ライバルたちとぶつかりながら、翼は日本から世界へと夢を広げていく。
現実のサッカーとは違う大きな技や演出も含めて、サッカーへの憧れ、ライバルとの勝負、世界を目指す少年の夢がまっすぐに描かれている。
今回は、シリーズ全体を細かく追うのではなく、初期の大空翼を中心にした「サッカー漫画の原点」として紹介する。
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▶【キャプテン翼】はどんな漫画?漫画はどんな話?ネタバレなし|小学生のシュートに、世界大会の景色が乗る
【DAYS】
エゴ:★★☆☆☆
戦術:★★★☆☆
采配:★★★☆☆
王道:★★★★☆
泥臭さ:★★★★★
どんな話?ネタバレなしあらすじ
『DAYS』は、安田剛士による青春サッカー漫画。
舞台は、サッカーの名門高校。主人公は、特別な技術も才能も持っていない初心者の少年・柄本つくし。
つくしは、高校入学を控えた春休み、孤独なサッカーの天才少年・風間陣と出会い、フットサルの試合に誘われる。
まったくの素人ながらも必死に走り、初めてゴールを決める喜びを知ったつくしは、進学先である聖蹟高校のサッカー部に入ることを決める。
ただし、そこは名門校。周囲には実力者ばかりが揃っている。技術も経験もないつくしは、圧倒的な差を前にしながら、それでも走ることをやめない。
『DAYS』は、最初からうまい主人公の物語ではない。できないことだらけの少年が、ひたむきに走り続けることで、少しずつチームメイトの心を動かしていく作品だ。
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▶【DAYS】はどんな漫画?漫画はどんな話?ネタバレなし|だれよりも一歩遅れる主人公から、目が離せなくなる高校サッカー漫画
まとめ
サッカー漫画とひと口に言っても、熱くなる理由は作品ごとにまったく違う。
『ブルーロック』には、ストライカーのエゴをむき出しにする熱さがある。
『アオアシ』には、戦術を理解し、ピッチの見え方が変わっていく熱さがある。
『GIANT KILLING』には、弱いチームが格上を倒すために仕掛ける熱さがある。
『キャプテン翼』には、サッカーへの憧れと世界を目指す王道の熱さがある。
『DAYS』には、才能がなくても走り続ける泥臭い熱さがある。
大会が終わっても、サッカーの熱はまだ終わらない。もう少しだけあの昂ぶりを引きずりたいなら、この5作品のどれかを開いてみてほしい。
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